犯罪にあわれた被害者の遺児たちに幸せを
犯罪被害救援基金
当基金が発行している「ふれあい」に寄稿された奨学生・保護者等からのお便りの一部をここに紹介します。それぞれの方々が苦しみながらも前向きに頑張っておられる様子が赤裸々に伝えられております。ご一読いただければ幸甚です。
奨学生
『学ぶことが出来る環境に感謝』
私は前回頂いた図書カードで、「数値化の鬼」という本を購入しました。今回はその「数値化の鬼」についての読書感想文を書きます。
まず、数値化の鬼と言うのは、自身や他人、物などあらゆる事象の長所・短所などパラメーターを数値化して分析し、弱点、改善点や、強点を明確に割り出す事です。この考え方はビジネスパーソンにとって非常に役立つ一冊だと考えます。数値化のビジネス現場での活用法を詳しく解説されていて、数値化により、問題点を見つけ、改善することで成功への近道になる事を伝えてくれています。
私はまだ学生で社会の仕組みやチーム作業の仕事について、責任や利益などの絡まりが少ない学生としての団体行動しか体験したことがありませんが、己が社会に出た時、チームのメンバーとして周りにプラスの影響を齎せる様な人間でありたいと考えています。その為、こういったビジネス本や、人間の思考の仕組みについてを積極的に学び、自らの力として物にしていきたいです。
最後になりましたが、私が学べる環境に身を投じれるのは奨学金のおかげです。本当にありがとうございます。頂いた図書カードの最効率的な有効活用方法がこれで正しいのかは分かりませんが、自分としては非常に有難く、ご活用させて頂けたと思っています。奨学金の事、並びに図書カードの事、本当にありがとうございます。
保護者
『娘の成長』
いつも温かい御支援、本当にありがとうございます。
6年前に主人を亡くして、中学3年生だった下の娘が大学3年生になりました。管理栄養士の資格をとるために、毎日がんばっております。この夏休み中にも、企業の社員食堂へ、インターンで1週間行く予定です。本人は緊張しているようですが、社会人としてがんばっていける力を少しでもつけてもらいたいです。あと、友達との思い出もたくさん作ってほしいです。
『周りの助けがあってこそ』
主人が亡くなりもう5年が過ぎました。今年は、プールに行ったり花火を見にいったり、楽しい夏を過ごしています。
すごく落ち込んだり、一人で子供達を育てるのは無理かもと思ったり、情緒不安定になる事もありましたが、周りの人達の助けがあり、今、元気に過ごしています。
これからも大変だろうけど、頑張って明るく過ごしていこうと思っています。
卒業家庭
『感謝でいっぱい』
大変お世話になりました。主人が亡くなり32年が経ちました。当時専業主婦だった私は3歳と3ヶ月の子供を育てるのに大変な思いをしました。仕事探しから子育てと…。「いっそう死にたい」と思っていました。でも私の母親や子供の顔を見ると、頑張るしかないと今まで働いてきました。
娘達も成長し、今は周りの方への感謝でいっぱいです。
来年、私は還暦を迎えますが、健康で働いていける事を祈って過ごします。