犯罪にあわれた被害者の遺児たちに幸せを

犯罪被害救援基金

被害者の声

 当基金が発行している「ふれあい」に寄稿された奨学生・保護者等からのお便りの一部をここに紹介します。それぞれの方々が苦しみながらも前向きに頑張っておられる様子が赤裸々に伝えられております。ご一読いただければ幸甚です。

奨学生

 『ぼくのたんじょうび』

 

 このあいだぼくのたんじょうびにさんしゃいんほてるにとまりました。よるたべるときは もうねむくてすこしねちゃいました。

 ぼくのえは、 さんしゃいんほてるのたべるときのさいごのでざーとのとき、おたんじょうびのくだものがあったからそのえをかきました。うれしかったです。

 

卒業生

 『今ある毎日を大切に』

 

今の私は4歳と0歳になる姉妹の子育ての真っ只中。仕事にも復帰し、忙しい毎日を送っています。子供たちの成長は日々目まぐるしく、またキラキラと輝いていて一緒にその時を過ごせる今が、とても幸せだと感じています。

自分が親になると、日々を過ごすふとした瞬間に、天国にいる父もこんなまなざしで私や妹を見ていたのかな?こんな気持ちだったのかな?と思いをはせる時があり、そんな時に子供の自分と父が一緒にいる所を思い出しては、あたたかい気持ちになるのです。 

忙しいとただ過ごすだけになってしまう一日も、父を思い出すことで見える小さな幸せを改めて感じながら、今ある毎日を大切にしていきたいな、と思います。

保護者

 『子供の成長はあっという間』

 

  いつもお世話になりありがとうございます。

 今年の夏は大変暑く、毎日汗をたくさんかいた夏になりました。おかげ様で夏バテもなく元気に過ごしております。

 この夏、大変うれしい出来事がありました。

小学校の低学年から基金にお世話になり、大学を卒業し、今は就職をした長男が結婚をしました。とても可愛らしい娘が増えた事にうれしい反面、家から一人巣立っていってしまった事に寂しい気持ちも正直あります。

子どもの成長は本当にあっという間です。

これから自分自身の趣味など楽しい時間もたくさん増えていける様に頑張りたいです。

 

卒業家庭

『心から笑える日が訪れますように』

 

救援基金の皆様には大変お世話になりました。

 あのころ保育園児だった子供達も社会人となり、二人共アラサー。だんなより年上になりました。

 長女には子供も産まれ、次女は今秋結婚。だんなの両親は介護が必要ですが、時々来るひ孫を可愛がっています。

 一昨年、事件をおこした犯人が自宅前で倒れ亡くなっていた。と、犯人の実家ご近所に住む方から伺いました(その方は、私達が被害者だとは知らなかったので、私もそんな事があったんですね…と聞き流しましたが…)。当時の事を思い出すと憤りなど負の感情ばかり湧いてきてしまいますが、出来る事なら自分達の手で犯人を制裁してやりたい、同じ目にあわせてやりたいと脳の片隅に常に潜んでいた想いにやっと終止符が打てる…と。刑期を終えたとはいえ、相手が生きていると思うだけで許せなくなる感情を持たなくてすむと、私達親族は感じました。

 当時、まだ小学生・高校生だった私の妹・弟は、兄妹のように感じていた姪っ子の「パパが死んじゃったなんてかわいそうすぎるから、自分がお父さん代わりになる!」と決心したそうです。娘達が高校を卒業するまでずっと運動会、入学式、卒業式には必ず親代わりだと出席してくれました。子供達には、自分にはちゃんと父親がいたという事、だんなの両親には孫を通じてちゃんと息子の血はつながっているという事を忘れてほしくなかったから、没後もだんなの両親と同居を続けています。

 息子の仏壇に毎日「○○おはよう。今日は○○ちゃんが遊びに来てくれているよ。」など話しかけている義母の姿を見ていると、私の娘がもしも同じ目に遭ったなら、義父母と同じように過ごせるのかな…と考えてしまいます。

あたり前のような日々の平穏を突然打ち崩す犯罪。そんな事が日々発生している現実。事件は風化しても被害者の心には一生残っています。一生消える事のない哀しみ、突然他人の手によって奪われる人生、償いきれない罪…そんなことができる限り発生しない世の中になってほしいなと思いながら、今の平穏な生活を楽しみつくして生活をしています。

  皆様の傷が少しでも癒され、心から笑える日が訪れますように。

 『夫の分も生きなければ』

 

基金の皆様、いかがお過ごしでしょうか。

早いもので夫が亡くなってから24年が過ぎました。振り返ると、あっという間だった様にも思います。

当時10歳だった娘も、皆様のお陰で、今は結婚して一児の母になりました。夫は、娘が生まれた時、飛び上がって喜んでくれました。その娘が孫を生んでくれたのですから、上で見ていて目尻が下がりっぱなしだと思います。

娘家族は、私とは離れて暮らしていますが、年3回、長期で1歳の孫を連れて会いに来てくれます。そして、孫は「じぃじ、じぃじ」と言いながら1日に何度もお仏壇の前に行き、鈴(リン)を鳴らしています。夫も孫を抱っこしたかったでしょうね。本当に無念です。

  私も歳をとりましたが、夫の分も生きなければと健康に気をつけながら、日々過ごしています。

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