犯罪にあわれた被害者の遺児たちに幸せを
犯罪被害救援基金
当基金が発行している「ふれあい」に寄稿された奨学生・保護者等からのお便りの一部をここに紹介します。それぞれの方々が苦しみながらも前向きに頑張っておられる様子が赤裸々に伝えられております。ご一読いただければ幸甚です。
奨学生
「3年生でがんばること」
小3
3年生になりました。3年生では丸つけ、べんきょう、生活、新しいことにチャレンジする、をがんばります。
「文武両道に挑戦」
高1
新しい学校は、不安ですが中学校から続けてきた部活動を続けられるので、勉強と部活を両立させていきたいと思います。
修学旅行が楽しみです。
「これからも勉学に励みたい」
大2
おかげさまで楽しく学校生活を送れています。最近では、ニュースなどをみて、母と政治や事件などについて話す機会が増えました。今、自分自身が生活しているこの日本がどのような状況か理解できるようになったことに更に、興味を持ち始めました。これからも勉学に励んでいきたいと思います。ありがとうございます。
「支えに感謝して」
大3(外国留学中)
いつも温かいご支援をいただき、本当にありがとうございます。おかげさまでソウルでの留学生活にも慣れ、元気に過ごしています。今学期の寮の同室はミャンマーから来た学生で、文化の違いについて、韓国語で話しながら楽しく生活しています。
ご支援のおかげで、安心して学び、このような貴重な経験をさせていただいています。感謝の気持を忘れず、これからも勉強に励んでいきたいと思います。
保護者
「心の中に生き続ける」
いつもありがとうございます。娘が亡くなり10年経ちました。当時孫たちは3才と4才でした。母親の事は多く話せないまま、もう高校2年生と中学3年生になりました。
命日はちょうど春休み孫たちと過ごす中、東京から感謝を伝えたいと、お墓参りに来てくれました。当時大学卒業間近だった青年たちは娘と同じ33才になっていました。彼らは娘のお店でアルバイトをしていて進路について相談していて、その時の娘の一言に背中を押されて留学中に何度も頑張れてきたと、「こんな所にいる人でないから、世界にはばたきなさい」あの一言がなければ、今の自分たちはなかったと今日までの話を長い時間話してくれました。幼い頃一緒に遊んでもらった、お兄さん、子どもたちとみんなで聞き入りました。
娘がどんな人生を歩んでいたのかを思い、こんなにも心を動かされた人たちに会うことができた喜びと、33才と短い人生でしたが、残された子供達と、今からの青年達の心の中に生き続けることだろう娘の思いを見ることができました。命日に天国から娘が一緒に聞き入っているような気持ちでした。
子供たちの心の中に母親を思い出させとても貴重な1日でした。大きな心のささえとなりました。きっとこれからも頑張って生きて行けると思いました。
㎰1 青年は、2度の留学を経て日本を代表とする武道館で世界に武道を発信する武道家となって活躍しています。
㎰2 東京で家庭を築き、楽しい生活をしています。やさしいお父さんになっていました。(青年2人)
「他の方の便りを読みながら」
いつもありがとうございます。7年前に我が家に来る事になった2人の甥と姪が高校を卒業しました。
18歳の成人ではありますが、保護者の役割を担う大人は必要であり、まだまだ長く見守る事になりそうです。アルバイトと学業の両立で日々忙しいと言っています。私も少し肩の荷が降りた様に思っています。
甥と姪には、しっかりとした大人になって欲しいと考える事が最近の悩みです。
他の子たちよりも急いで大人になろうとしている姿に何て声をかけたらいいのかわかりません。他の方の便りを読みながらもう少しがんばってみようと励まし合っています。
早く裁判が始まってくれる事祈ります。
「息子と満喫した休日」
4月17日、18日は1泊2日の息子初ユニバーサル・スタジオ・ジャパンに行ってきました。ニンテンドーエリアに入って、ドンキーコング・カントリーとマリオカートに乗って楽しみました。絶叫が好きな息子は、ジュラシックワールドに乗って、「楽しかった〜」と大喜びでした。
帰りには、大阪のたこやきや551を食べました。とても楽しい1泊2日でした。また、行けたら良いなと思いました。
ゴールデンウィークは潮干狩りに行って沢山のアサリを拾って大喜びでした。ヒラメもいて、いい体験になりました。
「大人の一歩を歩み出て」
中学生活も終わり、少し大人の一歩を歩み出てどうにか高校生活にも慣れ、朝も自分から起き、自転車に乗り、電車にのり、学校に行って居ます。友達も少人出来た様で日々、楽しんでます。
私も、高校には、きちんと通学出来るのか、とても心配でした。本人、チョッピリ大人に成った気持で過ごしてます。いつまでも人を思いやる、やさしい気持ちで1年間を頑張って!
「子供の元気な姿で何とか」
命日から1年が経ち、この春より娘も小学3年生となりました。深夜営業の居酒屋勤務だった私が突然の父子家庭となった為、仕事を続けることが困難となり、仕事を離れて約1年、子供の心のケアを1番にと、しばらく送り迎えを含め専業主夫をやってきました。1年のブランクで社会復帰の大変さ、不安といった別の不安要素で悩み始めてますが、子供の元気な姿で何とか自分を保てています。
限られた時間での仕事さがしは大変ですが、少しでも普通の生活に戻せるように頑張っていきます。
御支援本当に助かります。有難うございます。
卒業生
「将来についての考え方」
思いだすこと約40年前、父親の不幸に際し基金から奨学金支援を賜り感謝申し上げます。おかげ様で大学卒業、就職会社員生活にも区切りがつきました。
現在奨学金支援を受けて目標に向かい社会に出る若い後進に私の拙い経験から将来に向けての参考となる考え方・思いをお伝えいたしたいと思い寄稿いたしました。
今奨学金支援を受ける皆さんは受験・就職・資格取得など目標がいろいろあることと思います。年齢や期限のある目標もあることと思います。以下4つの考え方から将来について考え方を記したいと思います。
▪その1「考えの基本」時間はみんなに等しく与えられた財産
皆さんのご家族、住まい、住んでいる環境、経済的な状況、などいろいろいろいろ思いがあると思います。時間は皆に等しく与えられた財産です。
▪その2「願い・思いの実現」実現したい大きな目標を設定する。
目標設定ですが、おおよそ10年先にどうなりたいかを考えます。大学受験、資格取得、就職、など大きく考えます。
▪その3「自己分析」目標を実現するのに何が不足・どうすればいいか考えます。
目標を実現して自身がどうなりたいか。目標かなえるのに何が不足しているか、どうしたらいいか自己分析してみます。どうすればいいかを親、学校、ご友人、自身で調べることも必要かもしれません。仕事ならキャリアプラン、人生ならライフプランといいます。
▪その4「結果検証」良い結果・悪い結果:常に前向きに取り組みましょう。
その1、2、3をやってみてどうだったかを検証してみましょう。
「サイクル検証」目標設定・自己分析・実現方法(行動)・結果検証:結果から目標が変更になることもあるかもしれません。実現可能性も変わるかもしれません。途上の受験・資格取得・就職には結果が出ます。結果から考えましょう。
人生に結果は出ませんが、サイクル分析して行動してきたことは、あなたに人生の財産になります。絶えず足元の目標を考え行動してゆきましょう。「時間は皆に等しく与えられた財産」を軸に考えを巡らせてください。これからの人生の大きな目標に向かって何を実現させ、どんな行動をしなければならないか時間を惜しんで取り組んでみましょう。実践する皆さんの将来が現実的になってくるでしょう。実践する後進だけでなく保護者の皆さんもこの考え方を参考にアドバイスし、見守りをお願いします。
社会人となり就職してから、気づいたことを記してみました。誰しも将来こうなりたいと漠然とした思いがあると思います。また具体的に行動する人生ライフプランは学校教育では十分とは言えません。社会人として就職してからもライフプランは常に考える必要があると思います。人生ライフプランは現在も実践中です。
会社員現職の時に、仕事を中心に考えるキャリアプランを目標設定・実現方法・結果検証をサイクルとして教育を受け実践してきました。
最後にこれからを切り開く後進の皆さんに漠然とした思いの将来に向けどんな「目標」に向け「どう取り組み」ますか、「時間は皆に等しく与えられた財産」ですとお伝えして。考えるきっかけを記してみました。
「支援が繋いでくれた20年の歩みと、これからの挑戦」
小学2年生で父を亡くしたあの日、私はただ、日常から父の姿が消えてしまった寂しさに戸惑うばかりの子供でした。そんな私が今日まで真っ直ぐに学びの道を歩み、自分の好きな仕事に打ち込んでこれたのは、ひとえに「犯罪被害救援基金」の温かいお力添えがあったからです。
皆様に支えていただいたおかげで、私は大学で化学を学び、卒業後は化粧品メーカーでメイクアップ化粧品の開発に携わることができました。研究室で色や質感の試行錯誤を繰り返す毎日はとても充実しており、気がつけば20年という月日が流れていました。
これまでに開発した製品が美容雑誌で「ベストコスメ」に選んでいただける機会もあり、自分の仕事が誰かの役に立っていることを日々の励みにしております。キャリアを重ねた今、改めてあの日差し伸べられた手の温かさが、どれほど私の人生の土台になっていたかを深く噛みしめています。
現在は今の自分にできることをさらに広げたいと考え、仕事の傍らで経営の勉強を始めました。一歩ずつではありますが、これからも自分らしく精進していきたいと思っています。
長きにわたる温かなご支援に心より感謝申し上げます。今後とも後に続く後輩たちを優しく見守っていただければ幸いです。
卒業家庭
「夫に沢山の報告が出来るよう」
私は73才の高齢者となりました。38才の時に、突然に夫を失い、幼い3人の子供を抱え、途方に暮れました。そんな折、基金の方々より、御支援を頂き、温かい手を差しのべて頂きました事を有りがたく思います。
早35年の月日が過ぎました。2人の子供は奨学金を借り、大学を卒業。1人は高校で数種の資格をとり、企業へ就職できました。今は社会人として、それぞれの道を歩んでおります。孫も出来、成長を見るにつけ、夫が存命だったら、どんなに可愛がったかしら。どんな人生があったかしら。等、考えますと、本当に悔しい思いです。
子供達は40台になり、年相応に足腰に老化が見られる私を、いたわってくれるようになりました。
夫に沢山の報告が出来るよう、精いっぱい、残りの日々を生きて行きたいと思います。